うつわの取り扱いについて | うつわの特性について

うつわの取り扱いについて

陶器

陶器は主な原料に陶土(粘土)を使い、900°~1200°で焼いたものです。
十分に焼き締まらないため、磁器に比べると吸水性が高く汚れがつきやすいです。

ご使用の前に

陶器には目に見えない小さな凹凸がたくさんあり、そこに食材が入り込むことで変色や臭い移りが起こります。それを防ぐために目止め(表面をコーティング)することをお勧めします。

※完全に変色や臭い写りを防ぐわけではございません。

目止めの方法
  1. 鍋にお米のとぎ汁を用意し、器全体を浸します。(蓋はしない)
  2. 20~30分ほど弱火にかけます
  3. 火を止めて鍋が冷めるまで待ち、冷めたら器をよく洗い、しっかりと乾燥させます

※お米の変わりに小麦粉・片栗粉(でんぷん質のもの)でも代用できます(目安:大さじ1~2)
※目止めが難しい場合は器全体を水に半日ほど浸し、しっかりと乾燥させてからお使いください

土鍋の場合
  1. 土鍋8分目程まで米のとぎ汁を入れる(小麦粉や片栗粉でも代用可能)
  2. 30~40分ほど弱火にかけます
  3. 火を止めて鍋が冷めるまで待ち、冷めたら器をよく洗い。しっかりと乾燥させます。

※定期的に目止めを行うことで変色はにおい移りを抑えることができます

ご使用上の注意

  • 料理を盛り付ける前に水にさらして水分を含ませておくと油分やにおいを染み込みにくくしてくれます。
  • ご使用後はなるべく早く洗いしっかりと乾燥させてから収納してください。水分を含んだまましまうとカビやシミ、においの原因となります。
  • 陶器は急激な温度変化に弱い素材ですので冷めた器に熱いものを注いだり、直火にかけたうつわに冷水をかけたりしないでください※。
  • 熱いものを注ぐ場合は一度ぬるま湯にくぐらせてください。また熱くなったうつわは十分に冷めてから洗うようにしてください。
  • 漂白剤はご使用いただけません。
  • 汚れやにおいなどが気になる場合は重曹を溶かした水に半日ほど浸してみてください。汚れを放置したままにしておくと落ちにくくなってしまうので、汚れがついた場合はできるだけお早めにお手入れしていただくことをお勧めいたします。
  • 洗う時は柔らかいスポンジで洗ってください。タワシなどを使用すると傷がつくことがありますのでご注意ください。

※直火にかけられるもの、かけられないものがございますので詳しくは各商品ページをご確認ください

電子レンジ・食器洗浄機・オーブンの使用について

※電子レンジ・食器洗浄機・オーブンはご使用いただけません。

磁器

磁器は陶石を粉砕さいた石粉を使い1300度程度で焼いたものです。
焼きが締まってガラス化しているため吸水性はほとんどなく扱いやすいうつわです。

ご使用上の注意

  • 急激な温度変化を与えると、ヒビ割れや破損する原因となりますのでご注意ください。
  • 熱を伝えやすい性質ですので、熱いものを入れられたときの取り扱いには充分お気をつけください。
  • ご使用後は柔らかいスポンジで洗ってください。タワシなどを使用すると傷がつくことがありますのでご注意ください。
  • 光沢のある釉薬は水を通しにくいですが、ブラスト加工(サンドブラスト)されたものや釉薬がかかってない部分は表面に汚れや傷がつきやすいです。ナイフやフォークなどをご使用の際もご注意ください。
  • 油分の多いものを入れるとシミの原因となることがございます。
電子レンジ・食器洗浄機・オーブンの使用について
  • ※電子レンジ・食器洗浄機は基本的にはご使用いただけますが、金や銀などの上絵が施されているうつわはご使用にならないでください
  • ※オーブンの使用は商品によって異なりますので詳しくは各商品ページをご確認ください。

木工

材料は樹木です。いろんな種類の樹木を使っているので、木によって風合いが変わります。
軽くて熱が伝わりにくいのが特徴です。

ご使用上の注意

  • 加工によってはにおいを吸収しやすいので、生ものを盛り付ける場合はご注意ください。
  • 通常通り水洗いしていただいて問題ありませんが、水分をしっかり拭き取り、風通しの良いところで乾燥させてください。
  • つけ置き洗いはしないでください。水分をどんどん吸い込んで傷みが早くなります。
  • 湿度の高い場所での保管はお止めください。カビが生えやすくなります。
  • 木製品は熱に弱く反りやすいので、直射日光にはぜったいに当てないでください。
  • 木製品は使い込むほど艶がなくなってきます。表面が乾いたときは、エゴマ油やひまわり油などのオイルを塗ってなじませてください。
電子レンジ・食器洗浄機・オーブンの使用について

※電子レンジ・食器洗浄機。オーブンはご使用いただけません

漆器

木地に漆を塗り重ねたもの。
しっとりとした肌触りで軽く、熱が伝わりづらく冷めにくいのが特徴です。

ご使用上の注意

  • 漆の塗りたての状態のときは、においが残っている場合がございます。
  • 通常はにおいを飛ばしてから発送させていただきますが、ご希望納期の関係で十分ににおいが飛ばない状態で出荷する場合がございます。
  • においが気になる場合は箱から出していただき、2週間ほど直射日光を避け、風通しの良い場所においていただくと自然とにおいは消えます。
  • 洗う際は柔らかいスポンジで洗ってください。タワシなど粗いものを使用すると傷がつきますのでお避けください。
  • 洗い終わったら、自然乾燥はせず、布巾で水分をしっかりと拭き取っていただいた方が漆が長持ちします。
  • 漆器は乾燥や紫外線に弱いので日光があたらない風通しのよいところで保管してください。
電子レンジ・食器洗浄機・オーブンの使用について

※電子レンジ・食器洗浄機・オーブンはご使用いただけません。

ガラス

3つの原料を混ぜ、高温で加熱することで溶かして液体状態にし、冷却して形づくるもの。古くから人類の生活に深く結びついており馴染みのある素材

ご使用上の注意

  • 洗う時は柔らかいスポンジで洗ってください。タワシなど粗いものを使用すると傷がつきますのでお避けください。
  • すすぎの仕上げを40℃以上の温かい湯で洗うと水切れがよく、拭き取りやすいです。
  • 自然乾燥でも問題ございませんが、水滴などが溜まっていると水垢がつくことがございます。
  • 収納時はなるべく重ねず、また他のものと接触しないようにして保管してください。重ねて保管する場合は間に薄い紙などを挟めて保管してください。
  • ガラスの中にスプーンやフォークなどを入れると傷がつく恐れがありますのでご注意ください。
  • お茶やコーヒー、赤ワインなどの汚れがついた際は重曹をのせた柔らかいスポンジで擦ると落とすことができます。
  • しつこい汚れがついた場合は重曹を入れた水に浸け置きすると落ちやすいです
電子レンジ・食器洗浄機・オーブンの使用について

※電子レンジ・食器洗浄機・オーブンはご使用いただけません。
※当店でお取扱いしているガラスは耐熱ガラスではございませんのでご注意ください

うつわの特性について

うつわと一言にいっても素材や釉薬、焼成温度の違いなどにより見える表情はさまざまです。 また、トキトイロでお取扱いしているうつわはすべて手作りのものですので、同じ商品でも色や大きさに若干の違いがございます。

釉だれ

釉薬が焼成時に流れ出してできる跡のことです。厳密に言えば何一つとして同じものはなくすべて違う表情を見せてくれます。
炎による表情や風合いをお楽しみください。

貫入

素地と釉薬の収縮率の差により冷却時に生じる釉薬に細かいヒビが入ったものを貫入と呼びます。
素地にはヒビは入っておりませんので安心してお使いください。割れる時のヒビや傷とは異なります。
何も触れていなくても貫入が入る際にたまに「キンッ」と音がしますが使用上、問題ございません。
ヒビ模様をお楽しみください。

※ご注意点として、貫入部分は染み込みやすいので使う前に目止めをしていただくと変色を防ぐことができます。商品によってはコーヒー渋などに付け込んでわざと色をつけて完成するうつわもございます。

鉄粉

土や釉薬に含まれている鉄分が窯の中で焼かれることによって酸化し、ほくろのような黒点となって表面にでてくることを鉄粉と呼びます。
風合いとしてお楽しみください。